Mia の歌詞解釈と背景について

この曲は、もともとメキシコの作曲家 Armando Manzanero による作品です。スペイン・カタルーニャのギタリストであり歌手でもある Antonio González "El Pescaílla"(1925年3月3日 - 1999年11月12日)がルンバのスタイルにアレンジし、1999年に発表したアルバム 「El Patriarca de la Rumba」(ルンバの家長) に収録されました。このアルバムのタイトルは、スペインの音楽ジャンル 「ルンバ」 の発展において重要な役割を果たした El Pescaílla の功績を讃えるものです。「Patriarca(家長)」という言葉には、音楽スタイルの創始者や偉大な指導者という意味が込められており、そのニュアンスから 「ルンバ界の父」「ルンバの巨匠」 と訳すこともできます。彼がスペインのルンバ音楽に与えた影響は計り知れず、そのスタイルは後世の多くのアーティストに受け継がれています。また、彼の娘である Lolita Flores もこの曲を歌い継いでいます。

「Mia」

Ay mia,
Aunque tú vayas por otro camino
Y aunque jamás nos ayude el destino
Nunca te olvides, sigues siendo mía

ああ、私のもの、たとえ君が別の道を行こうとも
たとえ運命が僕たちに味方しなくても、決して忘れないで。君は今も僕のものだ

Ay mía
Aunque con otro contemples la noche
Y de alegría hagas, hagas un derroche
Nunca te olvides, sigues siendo mía

ああ、私のもの、たとえ君が別の誰かと夜を眺め、
喜びに満ちあふれようとも、決して忘れないでほしい。君は今も僕のものだ

Ay!, mía
Porque jamás dejarás de nombrarme
Y cuando duermas, habrás de soñarme
Hasta tú misma dirás, ¡ay!, que eres mía, ay, ay!

ああ、私のもの、決して僕の名前を忘れることはないだろう。
眠るときでさえ、僕を夢に見るはずだ。
そして、君自身も言うだろう――『ああ、私はあなたのもの』と

¡Ay!, mía
Aunque mañana te liguen otros lazos
No habrá quien sepa llorar en tus brazos
Nunca te olvides, sigues siendo mía

ああ、私のもの、
たとえ明日、別の絆が君を縛ろうとも、
君の腕の中で涙を流せるのは、ほかの誰でもない。
決して忘れないでほしい。君は今も僕のものだ

¡Ay, ay!, mía
Siempre mía

ああ、わたしのもの、
永遠にわたしにもの...


作詞作曲 Armando Manzanero
メキシコの作曲家・歌手・ピアニスト
代表曲「アドロ」(Adoro)